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こんにちは。SPKYです。
ちょっと忙しくなったのでこのウェブログもこれにてお休みとさせていただきます。世間の面白いブログのようにはいきませんでしたが楽しく書かせていただきました。読んでくださった方、コメントをくださった方、どうもありがとうございました。 私は映画を観たり音楽を聴いたりした後に、その作品についてネットで検索して情報を得るのが好きです。正確なデータもためになりますが、色々な人がその人のブログや日記に書いた気軽な感想を読んで「そうそう私もそう思った」「え~そうかなあ」などと共感したり反感を持ったりする時間も非常に楽しいものです。更新を止めたウェブログは、いさぎよくまるごと削除するのが筋かもしれませんが、誰かが同じように市井の声を求めて検索したときのサンプルのひとつになればと思いログはしばらく残させていただきたいと思います。それではまた機会がありましたらお会いしましょう。 #
by spky
| 2005-05-20 23:00
| このブログについて
ドミノ・ピザは私の好きな宅配ピザです。おいしいピザを食べたいというよりもアメリカンな文化を楽しみたいという時に利用しています。
今まで見てきた映画やテレビの影響なのでしょうか、個人的には宅配ピザがある風景と聞いて思い浮かべるのはアメリカのだらしない独身男性が腹を掻いたりしながら汚い部屋でテレビを見ているようなシーンです。私もまさしく汚い部屋でテレビを見ている独身男性なので、あのピザさえあれば同じムサさでもアメリカンなムサさになるのではと思い、ピザを頼みます。そうすると同じようにレンタルビデオなどをだらだら見ていても現実のわびしさに一種のフィルターがかかり、わざとそういうアメリカ人を演じているのだというような楽しい気分になるのです。 アメリカのイメージでいけばおのずとお店はドミノ・ピザになります(同じく老舗のピザハットはロゴがアメリカっぽくなくなってしまったため除外です)。最近はクラストもおいしいイタリアンタイプが選べるのですがあえてアメリカンなレギュラーで注文です。食べ終わった後もピザの空き箱と飲み物の空き缶をそのまま3日ほどテーブルの上に残しておき、一種のインスタレーションとしてしばらく楽しみます。 そんな遊びにも唯一の欠点がありました。個人的な話ですが、なぜか私は電話が大の苦手です。店員さんなどを含め、知らない人が相手となると恐怖も倍増です。したがってピザを注文しようと思っても受話器に手を伸ばした瞬間気分が悪くなってピザをあきらめることもしばしばでした。しかしその悩みも過去のものとなったのです。現在ドミノ・ピザはなんとありがたいことにインターネットで注文を受けています。ポストに入ってくる広告の割引クーポンも使えますし、ウェブサイトのゲームで遊び、よい成績を出せばそこでクーポンを得ることもできます。ゲームを上手にやって実質的な利益を得るという状況は現実には意外とないものなのでなかなか刺激的ですよ。私のように電話が怖くてピザが頼めない人はぜひネットで注文してみてください。 #
by spky
| 2005-05-13 23:30
| 食品
デビッド・ボウイは私の好きな大御所アーティストです。その歴史は長く分厚く、しかも人それぞれにいろいろな見方があるので私がここで概要をちらっと書くのも難しいところです。
私は一般的には評価の低い80年代後期のボウイ作品が一番好きですが、今日はそれとは別にとにかく愛聴している特別な一枚のCDについて書きたいと思います。オフィシャル盤ではないのですが、1969年2月11日のサセックス大学でのライブを収録したCDです。よく駅の中などで安く売っている謎のライブ盤CDがあるじゃないですか、ああいうシリーズの1枚で、昔どこかの駅ビルの電気屋さんで2枚980円とかそんなかんじで買ったと思います。いい買い物をしました。 フォークな頃のライブで、寂しげな曲が並んでいます。その雰囲気を最高に盛り立てるのが、なんともいえない音質の悪さです。音質の悪さを褒めるといってもそのへんのサブカルライターのようにわざと馬鹿にして面白く書いているのではありませんよ。激しいワウフラッターや高域の欠けた質感というものは、ただの懐かしさというものを超越して魂を揺さぶる重要な効果を持つということを私はこのCDで学びました。アナログ感を最新技術で再現することを後ろ向きだと冷笑する人もいますが、このCDを聴けばそうした取り組みはまだまだ探求の余地があると気づくはずです。マスタリングエンジニアやロウファイ・プロセッサーの開発をしている人もぜひこのCDをお手本にしてほしいと思います。 曇りや雨の日に一人でこのCDを聴くと、一瞬で絶望的なまでに寂しくわびしく悲しくなり、泣けてきます。そんな最高の作品ですがジャケットは最悪です。年代のまるで違う74年のオフィシャルライブ盤のジャケから写真をパクってきているのですが、例の暗闇の中で青白いライトを浴びて浮かび上がるボウイの姿をわざわざ切り抜いて、何を思ったかヤシの木の生えた南国のビーチの背景に貼り付けてあります。異次元的というか、地獄のマイアミバイスというか、不思議すぎて笑ってしまいますが、CDを再生すればそんなことは一瞬で忘れてまた泣けてくるのです。 #
by spky
| 2005-05-06 23:45
| 音楽(CD)
フィンガーチョコレートは私の好きなお菓子です。細長いビスケットをチョコレートでコートした定番商品です。
スーパーで買い物をしていると定期的に森永やカバヤの大袋が売り出しになっているのでよく買って食べます。フィンガービスケットというとソフトな食感でやや平べったい形のものが多いですが、フィンガーチョコレートの中身のビスケットはハードな歯ざわりでシガレット状のシャープな形状になっています。チョコとのマッチングがよく考えられていて最高です。森永は大正時代から売っているそうですよ。しかしこの名前、日本語で「人間の指のような形のチョコレート」といわれるとなんだかオエッとなりますがフィンガーといわれればなんだかかっこよく聞こえます。外国語はいいものです。 外国といえば最近イギリスの老舗キャドバリーの「フィンガー ル・オリジナル」が近所で売っていたので食べてみました。日本の薄く波打つコーティングと違ってかなり分厚くチョコがかかっていて、いかにもキャドバリーな味のミルクチョコの風味が口に広がります。これはこれで日本のフィンガーと一味違っておいしいのですが、残念なのは銀紙にくるまれていないということです。フィンガーチョコの大袋を一気に食べ終わってふと傍らに顔を向けたときに目に入る大量の銀紙、あのキラキラ輝く景色から受ける達成感と不思議な罪悪感が味わえないとなると少々物足りないのです。 #
by spky
| 2005-04-29 23:00
| 食品
「ティコ・ムーン」は私の好きな映画です。芸術漫画家のエンキ・ビラルが監督した2作目の実写映画です。
全編を貫く独特の美術設定が圧巻です。未来が舞台のSF的映画でありながらもむしろ古風な衣装とロケーションの中で物語が展開されます。SFの中で普通の背広というのはいいものです。古くはゴダールの「アルファヴィル」が引き合いに出されますが、あれは積極的に用いているかんじが低いのでここではおいておき、私はこの「ティコ・ムーン」と翌年のアメリカ映画「ガタカ」の2本が白眉であると思います。現在や過去のものを用いて観客に未来を感じさせるのは、現在と違うビジュアルを見せて未来を感じさせる通常の手法から美術的に一歩進んだ表現だと感じるのですが、ここは人によって好みが別れるところのようです。映画ではありませんが80年代の日本で、SF3Dオリジナルという模型作品のシリーズがありました(現在は権利関係からMa.K.と改題されています)。別の既存の模型を大胆に引用する手法を用いており、未来の戦争が題材でありながら、兵士が第2次大戦そのままの格好をしていたりしました。私はそのビジュアルに大変影響を受け、いまでもそういう雰囲気は大好きなのです。 黎明期のSF美術を再現するキッチュなレトロ・フューチャーもいいですが、クラッシックなものをより洗練された手法で活かしたこうしたシックな美術様式の映画をもっとたくさん観たいものです。せっかくの未来SFなのにこんな古臭いスーツなんて、と思う人もいるでしょうが、最近話題の「堀江社長」の件でも、まだまだ多くの人がTシャツよりスーツを着るべきだと感じていると報道されています。実際の未来もまだまだ背広が幅をきかせるかもしれませんよ。 ラストシーン、主人公が立つ宇宙船の窓には大きなヒビが入っています。常識人の「宇宙で窓にヒビが入っていたら死んでしまうのでは」というような考えをはるかに超越して、その新しく懐かしい映像は観客を慕情とも郷愁ともとれる不思議で強烈な感覚で包み込みます。私は涙を流しながらセンスという言葉はこういうクリエイトのためにあるのだろうと思ったものです。 #
by spky
| 2005-04-22 12:00
| 映画(作品)
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