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Intérieur/Extérieur (MING)
MINGは私の好きなバンドです。ベルギーの電子ポップのユニットです。

2年前の夏ごろ、渋谷のイメージフォーラムでカレル・ゼマンの貴重な特集上映がありました。私は大喜びで通い詰め、チェコスロバキアの偉大な才能が残した数々の映像芸術に酔いしれていました。そしてそれと同時に、幕間に場内に流れる音楽が気になっていたのです。カレル・ゼマンにそんなに合っているとは思えないテクノポップなのですが、毎日同じのが流れていても苦ではなく、むしろこのCDをなんとしても入手したいと思いました。

ところで私は、店員さんなどを含めて面識のない人とやりとりすることを病的に恐れるところがあります。質問できず間違った品を買ったり、頼んだものに異常があっても言い出せず泣き寝入りすることもしょっちゅうです。そんな私が劇場のカウンターの人に「いまかかっている音楽はなんですか」と尋ねたというのですからどれほどそのCDが欲しかったかというのが想像してもらえるかと思います。

そうしたわけで無事入手(といっても売っているのを見つけるのが結構大変でしたが)したMINGのアルバム「Intérieur/Extérieur」は素晴らしかったです。抑制のきいたアレンジで電子音の魅力を最大限に引き出しつつ、アートぶったミニマル系のような退屈さと一線を画すポップな完成度の曲が揃っています。歌声も素敵です。現代のテクノポップは80年代的なチープさの再現ばかりを面白がる傾向がありますが、MINGのような音楽をきくとテクノポップにはまだまだ未来があるのだと嬉しくなります。3曲目のニュー・オーダーのカバー「subculture」は最高です。カバーという行為自体に懐疑的な部分がある私でさえ手放しで絶賛です。リリース元のDOXA RECORDSのサイトで「subculture」が試聴できます。これの前に1枚アルバムが出ているようですが私は入手できていません。

もしかしてあの時イメージフォーラムで私のようにMINGが気になっていて、でも劇場の人には聞けなかった、という人が今ここを読んでいるかも知れませんね。あれはMINGですよ。勇気を出して質問するとこういう成果が得られることもあります。お互い人が怖くて大変ですが頑張って生きていきましょう。Intérieur/Extérieur (MING)_b0063914_015139.gif
# by spky | 2005-04-15 23:00 | 音楽(CD)
コアラのマーチ メロンクリームソーダ
コアラのマーチは私の好きなお菓子です。この春限定としてメロンクリームソーダ味が加わりました。

コアラのマーチはいまでも100円くらいで買うことが出来る貴重なお菓子です。コンビニやスーパーでチョコレートのお菓子を買おうとすると、最近はどれも150円や200円ぐらいすることが多いので、100円くらいに価格をキープしているロッテの努力は嬉しいものです。さらに近年の普通のお菓子にも本物志向、高級志向が広がる傾向の中、このメロンクリームソーダ味の香料バリバリの懐かしい駄菓子フレイバーはこれまた高く評価できます。

私は小さい頃、親と街にでかけて飲食店に入ると決まってクリームソーダを注文しました。その色合いと味わいは子供心にも「これを体内に入れることは健康上になにかしらの犠牲を伴うのではないか」との直感を抱かせるのに十分でしたが、当時とにかく緑色が大好きだったのでほかのどの食品にも見ることができない鮮やかな緑色の魅力に取り付かれて愛飲していました。そんな昔のことを思い出させるこのコアラのマーチの味は春という季節にぴったりです。

ロッテはコアラのマーチの販売を通じてオーストラリアコアラ基金を大きく支援しています。ということはコアラのマーチをよく買っている私も間接的にコアラ保護に協力したことになりますね。これはいいことをした気分です。私は死んでも天国にいけるでしょう。そしてそこはきっとたくさんのコアラとゴロゴロ遊べる楽しいところでしょう。コアラのマーチ メロンクリームソーダ_b0063914_17261047.gif
# by spky | 2005-04-08 20:00 | 食品
クラウデッド・ハウス
クラウデッド・ハウスは私の好きなバンドです。85年から96年まで活動していました。

世界的ヒット曲「ドント・ドリーム・イッツ・オーバー」などで有名なセルフタイトルのデビューアルバムと、続く2作目「テンプル・オブ・ロウ・メン」は名作でおすすめです。当時の音楽シーンではアコースティック風味のギターポップはあまり盛り上がっていませんでしたが曲のあまりの良さに見事大成功をおさめてかっこよかったです。プロデューサーのミッチェル・フルームとエンジニアのチャド・ブレイクのコンビもこの頃から有名になりました。例のゴリゴリした古新しい独特のサウンドはまだ露骨には現れていませんが、ミッチェル・フルームが加えた懐かしめのキーボードプレイが特に評判でした。3作目の「ウッドフェイス」はすこし趣が異なりますがやはり曲がよかったです。4作目はプロデューサーが変わってしまい、あまり好きではないアルバムでした。メンバーの入れ替わりも目立ち始め、この後オリジナルメンバーのドラマーが脱退するに至りとうとう解散してしまいました。

ギターとボーカルのニール・フィンは本当にすごいソングライターです。解散後に2枚出ているソロ作もより哀愁が深まった感じの傑作です。ベースのニック・シーモアはアートワークも担当していて、最高にいい絵を描いています。そして今月、ドラムだったポール・へスターが自殺したとの報道がありました。当時のアーティスト写真にはいつもおどけた仕草で写っており、ひょうきん者のキャラクターで通っていたと記憶しているのでショックもなおさらです。むしろそういう人が実は何かを抱えてしまっているものなのでしょうか。ニール・フィンが曲を作っていたクラウデッド・ハウスですが、ポールの手による曲も3枚目と4枚目のアルバム、解散後に出たレア・トラック集にそれぞれ1曲づつ収められていました。「ウッドフェイス」の中の「イタリアン・プラスティック」という曲はシンプルでロマンチックな、とても素晴らしいものです。

私はあなたにローマのお皿を持っていく
それを美しいとあなたは言う
私達は楽しんでいると私は言う
イタリアのプラスチックほど素敵なものはない
(イタリアン・プラスティックより)

好きな曲:「MEAN TO ME」「I FEEL POSSESSED」クラウデッド・ハウス_b0063914_143115.gif
# by spky | 2005-04-01 00:00 | 音楽(バンド)
ガリ・バルディン
ガリ・バルディンは私の好きなアニメ作家です。ロシアの人です。

今日から愛知万博が開催と報道されているのを見て思い出したのですが、私が唯一行ったことのある博覧会は1989年の横浜博です。その横浜博で記憶にあるのはソ連館、といっても正確には国際交流館の中の「ソ連邦/オデッサ」ブースです。宇宙開発関係の模型やパネルを昔ながらのストイックさで展示していた室内は外の会場と切り離されたかのように誰もおらず、ひっそりと静まり返ったその寂しい空気を楽しんでいると、ひとつのテレビモニターが目に入りました。そこで流されていたのがガリ・バルディンの1985年作品「ブレーク!」でした。

急にアニメが一作だけ説明も無く展示されているのもなんだか唐突で不思議な印象でしたが、初めて観る「ブレーク!」の素晴らしさに鮮烈な印象を受けた私はその後吉祥寺のジャヴ50とバウスシアターに通いつめソビエト(ロシア)アニメ、そしてチェコアニメにすっかり傾倒していくことになったのです。

出会いの話が長くなりましたが、バルディンは作品ごとにいろいろな素材でアニメを撮っていて楽しいです。私が特に好きなのは針金の人間の生活を描いた「紆余曲折」、粘土の人間がボクシングをする「ブレーク!」、マッチ棒が戦争をする「コンフリクト」です。3本に共通してみられる「人間と争い」という深いテーマが極めてわかりやすい形で伝わってきてとても感動しました。「ブレーク!」は昔ビデオで出ていたのでレンタル店に残っているのを見つけることができるかもしれません。

2年ほど前に出た「世界と日本のアニメーションベスト150」という本ではガリ・バルディンは選考委員にはなっているものの作品が入っていなくて残念に感じました。ノルシュテイン人気が突出するのも悪くないですが、そうしてみると私がお世話になった80年代末から90年代初めの頃の海外アニメフェスティバルのラインナップは素晴らしいバランスだったのだなあと、博覧会の思い出とともに懐かしんだりするのでした。ガリ・バルディン_b0063914_14481972.gif
# by spky | 2005-03-25 12:00 | アニメ
たべっ子どうぶつチョコビスケット
ギンビスたべっ子どうぶつチョコビスケットは私の好きなお菓子です。季節限定とあるのでこれから暖かくなると姿を消すかもしれません。

たべっ子どうぶつといえば昔からおなじみのビスケットの傑作です。シンプルな動物たちのシルエットと、表面に英語でプリントされた動物の名前は時代を超えて通用する美しいデザインであり、もちろん味もおいしいので最高です。パッケージなど子供向けの印象ですが、私は成人してからも食べています。

そのたべっ子動物に加わったチョコビスケットを食べてみましたが、これまたたいへん良い出来で、オリジナルのおいしさを崩さず、新しい価値を生み出しています。パッケージもオリジナルを継承する雰囲気で(動物のイラストがちょっとダサくなってますが)、アクセントとして重要なモンドセレクションのメダルもばっちり鎮座、それも例の79年版ではなく02年にこのチョコビスケットで新たに受賞した分です。関係ないですがモンドセレクション(パリ世界食品オリンピック)の話になると普段温和な人が突然シニカルな顔で「ハハン!そんなのは…」などと言い出すことがあるので興味深いです。

さて、その箱なのですが、私はお店で箱を裏返して驚きました。私の中でたべっ子どうぶつの価値の3分の1ほどを占める、外国語教室がないではありませんか。そんな馬鹿な、と思ったら実は箱の内側に英語リストは印刷されていました。箱の横にもそう書いてありますね。しかしながらお店で手に取るときに「今日は英語と第二外国語は何語を学ぼうか」と自分で選ぶところからたべっ子どうぶつを食べる行為は始まっているのであり、やはり箱の片面は英語+第二外国語(独・西・露・中)+日本語が併記された「外国語教室」であってほしいと切に願います。たべっ子どうぶつチョコビスケット_b0063914_70153.gif
# by spky | 2005-03-18 12:00 | 食品



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by spky
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